軽貨物で2台目・ドライバー用のETCカードを追加するには|追加発行の上限と車両別管理

収入・経費

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軽貨物の仕事が軌道に乗り、2台目の車両を増やしたり、ドライバーを雇ったりすると、1枚目のETCカードだけでは足りなくなります。

この記事では、法人ETCカードの追加発行に絞って、カードの種類ごとの追加可否・上限枚数・費用・明細の分け方を、各公式サイトで確認できた情報だけで整理します。1枚目のカードの選び方は軽貨物ドライバー向け法人ETCカード3種類の比較で解説しているので、まだ1枚も持っていない方はそちらから読むとスムーズです。

2台目以降のETCカードを組合系の法人ETCカードで追加したい場合の選択肢として、公式サイトの案内を確認しておくと比較がしやすくなります。

🛣 個人事業主でも申し込める法人ETCカード

ETC協同組合の法人ETCカードは、組合に加入して利用するETCカードです。公式サイトでは個人事業主も申し込み可能、出資金は複数枚でも1社1万円(脱退時返金)と案内されています。手数料などは公式サイトでご確認ください。

▶ ETC協同組合の法人ETCカードを確認する →

  1. 結論:2台目・ドライバー用のETCカードは「どこで追加できるか」で選ぶ
  2. 追加発行の可否・上限枚数・費用を5種類で比較
  3. カードの種類ごとの追加発行の手順と注意点
    1. 協同組合の法人ETCカード:追加申請書を出す
    2. ETCパーソナルカード:2枚目は作れない
    3. クレジットカード付帯ETC:本カードの種類を確認する
    4. ETCコーポレートカード:車両を登録し、支払保証を用意する
  4. ETCコーポレートカードの割引は車両1台ごとに計算される
  5. 車両ごと・ドライバーごとに利用明細を分ける管理方法
    1. 方法1:発行元のWeb明細でカード別・車両別に見る
    2. 方法2:ETC利用照会サービスにカードを追加登録する
    3. 方法3:カード番号と車両・ドライバーの対応表を作る
  6. 追加カードの高速代の経費処理とインボイスの書類
    1. カードの種類ごとに保存する書類が違う
    2. 出資金・手数料・高速代はそれぞれ扱いが違う
  7. 2台目・雇用ドライバーにETCカードを渡す前の運用ルール
    1. カードを使える人の範囲を確認する
    2. 紛失・盗難時の連絡先を共有する
  8. よくある質問
    1. Q. 法人ETCカードは何枚まで追加発行できますか?
    2. Q. 2枚目を発行すると出資金はもう一度かかりますか?
    3. Q. ETCパーソナルカードを2台目用にもう1枚作れますか?
    4. Q. 車両ごとに高速代を分けて確認するにはどうすればいいですか?
    5. Q. 組合に払った出資金は経費になりますか?
  9. まとめ
  10. 参考・出典

結論:2台目・ドライバー用のETCカードは「どこで追加できるか」で選ぶ

先に結論をまとめます。軽貨物で2枚目以降のETCカードが必要になったときの考え方は、次の4点です。

  • 協同組合の法人ETCカードは追加発行ができる。たとえばETC協同組合は「複数枚カードを発行しても1社/1万円」で、追加は「ETC追加申請書」で申請すると案内しています(ETC協同組合)。カード単位の発行手数料・年間手数料は別途かかります。
  • ETCパーソナルカードは追加できない。公式Q&Aで「1名義1枚までの発行」「複数枚お持ちになることはできません」とされています(ETCパーソナルカード Q&A)。2台目用には別の種類のカードが必要です。
  • クレジットカード付帯のETCは、カードの種類で枚数が大きく違う。JCBの例では、JCB法人カードは「指定の枚数」のETCカードを発行できる一方、個人事業主向けのJCB Biz ONEは「1枚のクレジットカードにつき1枚」です(JCB公式)。
  • 高速道路をたくさん使うなら、ETCコーポレートカードは「登録車両1台ごとに1枚」。NEXCOの利用案内書では、承認を受けた利用者に「登録車両1台ごとにETCコーポレートカード1枚」を貸与するとされています(ETCコーポレートカード 利用案内書)。
ETCカードの種類ごとの追加発行の可否:協同組合の法人ETCカードは追加可、ETCパーソナルカードは1名義1枚で追加不可、クレジット付帯ETCは本カード次第、ETCコーポレートカードは登録車両1台ごとに1枚

もう一つ大切なのは、カードを「車両に紐づけて管理する」か「ドライバーに持たせて管理する」かを先に決めることです。車両ごとに高速代を把握したいなら車両番号で管理できる方式、ドライバーが車を乗り換えることがあるなら車両を限定しない方式が向いています。

なお、増車そのものの手続き(運輸支局への届出や黒ナンバーの取得)は別に必要です。手順は軽貨物の増車で2台目を追加する手続きにまとめています。

追加発行の可否・上限枚数・費用を5種類で比較

軽貨物の事業者が2枚目以降のETCカードを用意するときに候補になる主な種類を、公式サイトで確認できた範囲で比較しました。公式サイトで確認できなかった項目は「公式で要確認」としています。料金は変わることがあるため、申し込み前に必ず各公式サイトで最新の条件を確認してください。

種類(例) 追加発行 上限枚数 年会費・発行手数料 デポジット・出資金 与信審査 明細の分け方
ETC協同組合
(法人ETCカード)
可(ETC追加申請書) 登録車両1台につき最高4枚 発行手数料880円(税込)/枚、年間手数料880円/枚、走行料金に対し8%の事務手数料 出資金1万円/1社(脱退時返金) 信用情報による与信審査は行わない旨の記載あり Web明細(gn-etcview)あり。カード別・車両別の分け方は公式で要確認
日本高速情報センター(JAHIC)
(ETC法人カード)
可 記載なし(公式で要確認) 発行550円/枚、年度更新550円/枚、盗難補償510円/枚 出資金1万円/1社(脱退時返金) 公式で要確認 カード別の金額、車番・カード番号での管理、CSVデータ
ETCパーソナルカード 不可 1名義1枚 年会費1,257円(税込)/枚 平均利用月額の4倍 規約に基づく審査あり(信用情報機関による与信審査とは異なる) 毎月の利用明細書(郵送またはWeb)
クレジット付帯ETC
(JCB一般法人カードの例)
可 「指定の枚数」(上限の記載なし) 本カード1,375円(税込)。ETCは初年度無料、2年目以降は前年の利用で無料、それ以外は550円/枚 なし(記載なし) クレジットカードの入会審査あり 法人カードの利用明細に記載。Web明細(E-Co明細)で利用履歴を確認
ETCコーポレートカード
(NEXCO・大口多頻度割引)
可(車両を登録) 登録車両1台ごとに1枚 取扱手数料629円(税込)/枚、毎年度629円/枚 支払保証(保証書または保証金):支払見込月額の4倍以上・最低10万円 支払いの保証が必要。申込不可の要件あり カードに車両番号を表示。車両ごとに割引を計算

表のとおり、組合系は出資金が1社単位で2枚目以降はカード単位の手数料だけが増え、クレジット付帯ETCは本カードの種類で枚数が変わり、ETCコーポレートカードは1台1枚で支払保証(最低10万円)が必要、という違いがあります。

2枚目以降のETCカードで増える費用の比較:ETC協同組合・JAHIC・ETCパーソナルカード・JCB一般法人カードのETC・ETCコーポレートカード

1枚目のカード選びの段階で比較したい方は、軽貨物ドライバーにおすすめのETCカードもあわせて確認してください。

カードの種類ごとの追加発行の手順と注意点

協同組合の法人ETCカード:追加申請書を出す

ETC協同組合のQ&Aでは、カードを追加するときは「ETC追加申請書」を印刷・記入し、郵送・メール・FAXで送ると案内されています(ETC協同組合 よくある質問)。出資金は「複数枚カードを発行しても1社/1万円」とされているため、2枚目で出資金が追加されることはありません。

一方、カード単位の費用はかかります。法人ETCカードのページでは、カード発行手数料が1枚880円(税込)、年間手数料が1枚880円(年1回)、毎月の走行料金に対して8%の事務手数料と記載されています(ETC協同組合 法人ETCカード)。同ページには「登録車両1台につき、最高4枚までカード発行が可能」とあり、ETC車載器を搭載した車両であることが条件です。つまり、ETC協同組合のカードは車両を登録して、その車両に対してカードを出す考え方です。必要書類は申請時に組合へ確認してください。

支払いは、ETCカードは月末締めの翌々月5日または6日の口座引き落としとFAQに記載されています。増車後は引き落とし額が増える点を資金繰りに織り込んでおきましょう。

ETC協同組合でカードを追加するときの流れ:追加申請書の記入、郵送・メール・FAXで送付、登録車両に対してカード発行、毎月の口座引き落とし

JAHIC(日本高速情報センター)の案内でも、ETC法人カードは追加発行に対応しており、発行時550円/枚、毎年4月1日に年度更新手数料550円/枚、盗難補償料510円/枚(初年度は月割)と記載されています。同ページではETC法人カードは法人車・個人車を問わず使え、車両を限定しないとされています(JAHIC ETCカード)。ただし、申込書類に履歴事項全部証明書が挙げられているため、個人事業主が申し込めるかどうかは公式で確認が必要です。

ETCパーソナルカード:2枚目は作れない

ETCパーソナルカードは、クレジットカードを持たなくても使えるETCカードですが、公式Q&Aで「1名義1枚までの発行」とされ、複数枚を持つことはできません(ETCパーソナルカード Q&A)。法人での申し込み自体は可能ですが、その場合も1名義1枚です。

費用面では、年会費がカード1枚あたり1,257円(税込)、デポジットは申込時に申告する平均利用月額の4倍の額を預ける仕組みです(NEXCO中日本 ETCパーソナルカード)。発行は書類や預託に問題がなければ概ね1か月程度で郵送とされています。

1枚目をパーソナルカードで持っている方が2台目を増やす場合は、2台目用に組合系の法人ETCカードやクレジット付帯ETCなど別の種類を用意することになります。

クレジットカード付帯ETC:本カードの種類を確認する

クレジットカードに付帯するETCカードは、何枚まで追加できるかが本カードの種類によって決まります。JCBの公式ページでは、JCB一般法人カード・JCBゴールド法人カードはETCスルーカードを「指定の枚数」発行でき、JCB Biz ONEは「1枚のクレジットカードにつき1枚発行可能」と案内されています(JCB公式)。同ページでは、JCB法人カードは個人事業主も申し込みが可能とされています。

ETCカードの年会費は、JCB一般法人カードの場合、初年度無料、2年目以降は前年の利用状況によって無料、それ以外は1枚550円(税込)です。JCBの別ページでは、ETCカードを後から追加するときに別途の審査はないものの、本カードの入会審査に通らなければETCカードも発行できないと説明されています(JCB公式 個人事業主のETCカード)。

追加したETCカードの利用額は本カードの利用枠に含まれるため、ガソリン代などと合わせて枠に余裕があるか確認しておきましょう。ガソリン代の管理方法は法人ガソリンカードの選び方で解説しています。

ETCコーポレートカード:車両を登録し、支払保証を用意する

ETCコーポレートカードは、NEXCO東日本・中日本・西日本が要件を満たした利用者に貸与するカードで、大口・多頻度割引を受けるために必要です。利用案内書では、承認を受けた利用者に「登録車両1台ごとにETCコーポレートカード1枚」を貸与し、カードは「カード上に車両番号が表示された登録車両に限り」使えるとされています(ETCコーポレートカード 利用案内書)。登録できる車両は、車検証の使用者欄(記載がなければ所有者欄)の名義が契約者と同じ車両に限られます。

取扱手数料は新規貸与時にカード1枚につき629円(税込)、さらに毎年4月1日時点で貸与中のカードは年度分として1枚629円がかかります。申し込みには支払いの保証が必要で、銀行・信用金庫などが発行した保証書の提出か、保証金の預託のどちらかを選びます。新規申込時の保証額は「後納料金の支払見込月額の4倍に相当する額以上」で、10万円を下回る場合は10万円です(同利用案内書)。

申し込みは「個人又は法人単位」で、事業協同組合が組合員の分をまとめて申し込む形もあります。

ETCコーポレートカードの割引は車両1台ごとに計算される

2台目以降のカードを選ぶとき、高速の利用が多い事業者の判断材料が大口・多頻度割引です。車両単位割引は、自動車1台ごとの1か月の高速国道の利用額に対して次の率で計算されます(ドラぷら 大口・多頻度割引)。

1台ごとの1か月の利用額 割引率 ETC2.0を使用する事業用車両
5千円を超え1万円までの部分 10% 20%
1万円を超え3万円までの部分 20% 30%
3万円を超える部分 30% 40%

ETC2.0を使用する事業用車両の拡充率(カッコ内の率)は、NEXCO東日本の告知で令和9年3月末までの延長が示されています(NEXCO東日本 令和8年4月1日からの割引率について)。対象の「事業用車両」には、軽自動車届出済証で事業用と区別されているETC2.0搭載車両が含まれると注記されています。

上の率をそのまま当てはめると、1台で月4万円を高速国道で使った場合、5千円超〜1万円の部分(5,000円)×10%=500円、1万円超〜3万円の部分(20,000円)×20%=4,000円、3万円超の部分(10,000円)×30%=3,000円で、合計7,500円が割引の目安になります。単純化した計算で、平日朝夕割引の対象区間などは対象外になる場合があります。

ETCコーポレートカードの車両単位割引の計算例:車両1台で月4万円を高速国道で使った場合の割引の目安は7,500円

ポイントは、割引が車両1台ごとに計算されることです。月の利用額が5千円以下の車両には車両単位割引がかかりません。2台目が近距離中心で高速をほとんど使わないなら、その車両まで登録して629円の手数料と保証額の増加を負担する意味が薄いこともあります。

2台目・ドライバー用のカードを組合系の法人ETCカードで追加する場合の選択肢として、ETC協同組合の案内も比べてみてください。

🛣 個人事業主でも申し込める法人ETCカード

ETC協同組合の法人ETCカードは、組合に加入して利用するETCカードです。公式サイトでは個人事業主も申し込み可能、出資金は複数枚でも1社1万円(脱退時返金)と案内されています。手数料などは公式サイトでご確認ください。

▶ ETC協同組合の法人ETCカードを確認する →

車両ごと・ドライバーごとに利用明細を分ける管理方法

明細の分け方は発行元によって違うため、次の3つの方法を組み合わせて管理します。

車両ごと・ドライバーごとにETC利用明細を分ける3つの方法と、カード番号・車両・ドライバーの対応表の例

方法1:発行元のWeb明細でカード別・車両別に見る

JAHICの案内では、通行明細にカードごとの金額が分かれて記載され、車両管理用のCSVデータの提供や、車番・カード番号での管理が可能とされています(JAHIC ETCカード)。ETC協同組合は、請求書左下のIDとパスワードでWeb明細サイト(gn-etcview)にログインして明細を確認する方式です(ETC協同組合 よくある質問)。カード別にどこまで分かれて表示されるかは、申し込み前に組合へ確認しておくと安心です。

ETCコーポレートカードはカードに車両番号が表示され、割引も車両ごとに計算されるため、明細も車両単位でそろいます。走行明細データの有料提供サービスもあります(ドラぷら 大口・多頻度割引)。

方法2:ETC利用照会サービスにカードを追加登録する

高速道路会社6社が運営する「ETC利用照会サービス」では、ETCカード番号、車両番号、車載器管理番号などを登録すると、利用明細や利用証明書をPDFやCSVで出力できます。対象カードとしてETCクレジットカードやETCコーポレートカードが挙げられ、ログイン後にカードの追加・削除ができます(ETC利用照会サービス)。

増車時に2台目の車両番号と車載器管理番号を控えておくと、追加登録がすぐにできます。クレジット付帯ETCを車両別に見たいときに便利です。

方法3:カード番号と車両・ドライバーの対応表を作る

どの発行元でも有効なのが、カード番号の下4桁・車両番号・主に使うドライバーを一覧にした対応表を作ることです。車両に挿したままなら「カード=車両」、ドライバーが持ち歩くなら「カード=ドライバー」と、管理の単位も明記しておきます。

車両ごとの損益を見たいなら、カードは車両に固定し、乗るドライバーを日報で記録すると集計しやすくなります。複数台の収支の考え方は複数台経営の考え方と粗利の試算例も参考になります。

追加カードの高速代の経費処理とインボイスの書類

2枚目以降のカードの高速代も、事業で使った分は1枚目と同じく経費です。私用分は除外します。保存する書類はカードの種類で違います。

追加したETCカードの高速代で保存する書類(カードの種類別)と、出資金・手数料・高速代の扱いの違い

カードの種類ごとに保存する書類が違う

NEXCOのお知らせでは、高速道路料金の適格簡易請求書について、次のように整理されています(ドラぷら インボイス制度への対応)。

  • ETCクレジットカード:ETC利用照会サービスで電子発行される「利用証明書(確定時)」
  • ETCコーポレートカード:請求書
  • ETCパーソナルカード:請求書(郵送またはWeb)
  • 現金:料金所で紙で発行

クレジット付帯ETCのカードを増やした場合は、増やしたカードもETC利用照会サービスに登録しておかないと、そのカード分の利用証明書を取り出せません。組合系の法人ETCカードの場合は、組合が発行する請求書の様式やインボイス対応の状況を組合に確認しておきます。インボイス制度全体の考え方は軽貨物ドライバーのインボイス制度対応ガイドで解説しています。

出資金・手数料・高速代はそれぞれ扱いが違う

組合系のカードで支払う費用は、性質の違う3種類が混ざっています。

  • 出資金:JAHICの案内では、出資金は「資産計上」で、消費税法上は不課税取引に当たると記載されています(JAHIC 申込書類の案内)。脱退時に返金されるお金なので、支払った年の経費にはしません。
  • 発行手数料・年間手数料・事務手数料:カードを使うための費用で、毎年の経費として扱います。
  • 高速代:事業で使った分を経費とします。

カードを増やしても、高速代は1枚目と同じ勘定科目にそろえておくと集計で迷いません。軽貨物で使える経費の全体像は軽貨物の経費一覧にまとめています。

2台目・雇用ドライバーにETCカードを渡す前の運用ルール

カードを使える人の範囲を確認する

ETCコーポレートカードの利用案内書では、カードを利用できるのは「カード上に氏名又は名称が表示された契約者」と、その「使用人その他の従業者」とされています(ETCコーポレートカード 利用案内書)。また、登録車両は車検証の使用者(または所有者)が契約者と同じ名義の車両に限られます。

雇用しているドライバーと、業務委託で仕事を受けてもらうドライバーとでは、契約上の立場が違います。業務委託の相手が自分の車両で走る場合、その車両は契約者名義の登録車両にはならないことが多く、自分のカードを貸す運用が規約に合わない可能性があります。雇用と業務委託の違いはドライバーを雇う・業務委託する違いで解説しているので、カードを渡す前に相手との契約形態を整理しておきましょう。組合系やクレジット付帯のカードを他人に使わせてよいかは、各発行元の規約で確認してください。

紛失・盗難時の連絡先を共有する

ETCコーポレートカードは、亡失して第三者に使われた場合は全てお客様の負担になると利用案内書に書かれています。ETC協同組合は紛失届のPDFを郵送・メール・FAXで送る手順をFAQで案内しています(ETC協同組合 よくある質問)。ドライバーには紛失時はすぐ事業主へ報告するルールを伝えておきます。

よくある質問

Q. 法人ETCカードは何枚まで追加発行できますか?

A. 発行元によって違います。ETC協同組合は「登録車両1台につき最高4枚」、ETCコーポレートカードは「登録車両1台ごとに1枚」、JCB一般法人カードのETCスルーカードは「指定の枚数」と案内されています。ETCパーソナルカードは1名義1枚で追加できません。

Q. 2枚目を発行すると出資金はもう一度かかりますか?

A. ETC協同組合のFAQでは「複数枚カードを発行しても1社/1万円」とされており、出資金は1社単位です。ただし、カード1枚ごとの発行手数料と年間手数料はかかります。他の組合の条件は各組合で確認してください。

Q. ETCパーソナルカードを2台目用にもう1枚作れますか?

A. 作れません。公式Q&Aで「1名義1枚までの発行」とされています。2台目用には、組合系の法人ETCカードやクレジット付帯ETCなど別の種類を検討します。

Q. 車両ごとに高速代を分けて確認するにはどうすればいいですか?

A. 車両番号で管理できるカード(ETCコーポレートカードや、車番・カード番号で管理できる組合系カード)を使うか、ETC利用照会サービスにカードと車両情報を登録して明細を確認する方法があります。あわせて、カード番号と車両番号の対応表を作っておくと集計しやすくなります。

Q. 組合に払った出資金は経費になりますか?

A. 出資金は脱退時に返金されるお金で、JAHICの案内では資産計上・消費税法上は不課税取引と記載されています。発行手数料や年間手数料は、カードを使うための費用として経費処理します。

まとめ

  • 協同組合の法人ETCカードは追加発行ができ、ETC協同組合は出資金が1社1万円のまま、カード単位の手数料で増やせる
  • ETCパーソナルカードは1名義1枚で、2台目用には別の種類が必要
  • クレジット付帯ETCは本カードの種類で枚数が違う(JCB Biz ONEは1枚、JCB法人カードは指定の枚数)
  • ETCコーポレートカードは登録車両1台ごとに1枚で、車両単位の割引と明細がそろうが、最低10万円の支払保証が必要
  • カードを「車両に固定」するか「ドライバーに持たせる」かを先に決め、カード番号・車両番号・ドライバーの対応表を作る

1枚目のカード選びから見直したい方は法人ETCカード3種類の比較、増車の手続きがまだの方は増車で2台目を追加する手続きもあわせて確認してください。

出資金1社分のまま2枚目以降のカードを増やせる選択肢として、ETC協同組合の最新の条件を公式サイトで確認しておきましょう。

🛣 個人事業主でも申し込める法人ETCカード

ETC協同組合の法人ETCカードは、組合に加入して利用するETCカードです。公式サイトでは個人事業主も申し込み可能、出資金は複数枚でも1社1万円(脱退時返金)と案内されています。手数料などは公式サイトでご確認ください。

▶ ETC協同組合の法人ETCカードを確認する →

参考・出典

執筆: 軽貨物開業ナビ編集部

法令・公的機関の資料やサービス公式サイトなどの公開情報をもとに、軽貨物で開業する方に向けた情報を整理して掲載しています。制度や料金は変更されることがあるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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